低解約返戻金型終身保険の特徴とは? 活用の手段を解説

生命保険

約20年前に発売された「低解約返戻金型終身保険」ですが、現在では多くの保険会社が取り扱っています。

現在は、死亡保障だけでなく特定疾病や外貨建て保険など様々なタイプがあります。低解約返戻金型終身保険については、メリットもある代わりにデメリットの把握も重要です。ここでは商品の特徴とそれを生かした活用手段を解説します。

低解約返戻金型終身保険とは?

まず終身保険とは、死亡保障・高度障害保障など保険機能が一生涯継続する商品です。

「低解約返戻金型」終身保険は、終身保険の商品の一つで保険料払込期間中の解約返戻金額を低く設定することで、終身保険よりも保険料を抑えることができます。

また、保険料払込期間が満了すると解約返戻率が上昇するという特徴があります。

低解約返戻金型終身保険のメリット

「低解約」という言葉から何となくマイナスイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、
解約返戻金を低解約返戻金型ではない終身保険より低く設定することで低解約返戻金型終身保険にはどんなメリットがあるのでしょうか。

死亡保障がある

「低解約返戻金型」ではありますが死亡保障のある終身保険ですので、解約返戻金を用いて資産形成をしながら死亡保障を確保することができます。

保険料が比較的安い

「低解約返戻金型」は、払込期間中に解約した際の解約返戻金が通常の終身保険の解約返戻金の70%に抑えられています。
このように解約返戻金を低く抑えることにより同じ保障額で終身保険に加入するよりも保険料を安くできます。

貯蓄性が高い

払込期間を短期払(10年、15年、60歳、65歳など)にした場合、通常の終身保険で満了する場合と比べて払込期間中の解約返戻金を低く設定していることにより、払込期間終了後の解約返戻金の返戻率は高くなります。

低解約返戻金型終身保険のデメリット

低解約返戻金型とは、実際に解約した際の解約返戻金が通常の解約返戻金の70%に抑えられるというものです。

その分、上述しましたメリットがあるわけですが、次はデメリットについて解説します。

途中で解約すると元本割れになる

保険料払込期間中は通常の終身保険に比べて解約返戻金が低く設定されているため払込期間満了前に解約すると、受け取れる解約返戻金は通常の終身保険よりも少なく、また払込保険料の総額を下回ってしまいます。

ドル建て商品などで為替差益を十分に出している場合を除いて多くのケースで元本割れとなります。

保険の見直しがしにくい

払込期間中の解約の場合に元本割れするため、保険の見直しを行い辛いデメリットがあります。また、保険料の支払いが厳しくなったときや一時的にお金が必要になったときは、解約する前に契約者貸付等で対応する選択肢もありますので担当者によく相談しましょう。

低解約返戻金型終身保険の活用手段

低解約返戻金型終身保険の特徴を活用することにより身近な資金への使用することができます。

老後資金として

教育資金や住宅ローンの負担があり死亡保障が必要な期間は比較的安い保険料で保障を準備することが出来て、払込期間を60歳や65歳など退職のタイミングなどに設定することにより解約返戻金を使用して老後資金の準備に使うことができます。

解約返戻金は一時金として受け取ったり、年金で受け取ったりとご自身の資金計画に合わせて使用することが出来ます。

教育資金として

お子様の将来の教育資金準備に用いられる保険として学資保険が有名です。

学資保険の場合は、加入のタイミングに期限があったり、満期金を受け取れる時期が高校入学時や大学入学時などの一定の期間に限定されています。そのため、学費として使う以外に活用しにくいことがあります。

一方、低解約返戻金型終身保険であれば加入のタイミングに制限はなく、また、解約返戻金を受け取るタイミングも払込期間が満了していれば自由に設定できます。

保険料も割安なため学資保険よりも保険金額を多く確保することもできます。

ライフプランに合わせて払込期間や保険金額を設定しましょう。

死後の整理資金として

ご自身の葬儀代やお墓代を準備するために終身保険を活用することが多いですが、低解約返戻金型終身保険ですとより少ない保険料で準備することが出来ます。

基本的には払込保険料のほうが死亡保険金額より低くなります。

例えば、500万円の終身保険の支払い総額が400万円であれば預貯金で葬儀代やお墓代を残すよりも少ない金額で準備することが出来るのです。

相続対策として

終身保険は相続対策としても活用することができます。

保険料が比較的安い低解約返戻金型終身保険の場合、通常の終身保険に比べて有益性は高いと言えます。

・生命保険を使って相続対策をするメリット
① 相続税の非課税枠があること
相続人が死亡保険金を受け取る際には「500万円×法定相続人の人数」の非課税限度額がありますので、預貯金などで受け取るよりも税制面でメリットがあります。
② 受取人がすぐに保険金を活用できること
預貯金などの相続財産は遺産分割協議が終わるまで受け取ることはできませんが、保険金は受取人が保険金をすぐに使用できるため、葬儀費用や納税資金や生活費に充てることができます。

まとめ

現在、低解約返戻金型終身保険は多くの保険会社で発売されていて様々な保障もあり充実している商品の一つです。

しかしながらデメリットにも挙げましたように一度加入すると払込期間中は見直しが行い辛い商品です。

低解約返戻金型終身保険に加入する際には、返戻率や保険料だけに注目するのではなく、加入目的に合わせて払込期間を設定するなど慎重な判断が必要です。

保険会社別の商品など特徴を比較してご自身に合った商品が選択できるよう担当者にアドバイスを求めましょう。

執筆者

平林 陽介CFP®資格

東京都出身。2000年に大学卒業後、専門商社に入社。その後外資系生命保険会社を経て現在。掲載記事においては、自身の経験や顧客に寄り添う姿勢や顧客目線のアドバイスが特徴的。通常の相談業務においても、顧客の将来に渡っての経済的保障と生活の安定を図ることを優先している。質の高いサービスと好評である。幅広い世代での相談を受けており、豊富な経験から相談結果に対する顧客満足度も高い。
■保持資格:CFP®資格宅地建物取引士
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