最低限入っておきたい保険とは

生命保険

この記事は、とある日の午後に書いていますが、今回のお題目「最低限入っておきたい保険・保障」を新婚でお子様が生まれたばかりの保険未加入のご夫婦にまさに今日の午前中聞かれました。日本では、生命保険の加入率は高く、なんらかの保険に加入されてる方が大半です。その保険料が家計におけるご負担になると必要性を考えたり、そしてその必要性を感じられなくなるとご解約を検討したりする方も多いかと思います。

保険は、必要でなければ入らないのが一番です。今回は、最低限加入しておいたほうが良い保険について考えてみましょう。

保険の種類

生命保険といいますと色々ありますが一般的には下記のようなものになるかと思います。まずは保険の種類を整理しましょう。

死亡保険

この保険は、読んで字のごとく人が万が一死んだ時に受取人に払われる保険です。

保険料が掛け捨てのものや貯蓄性があるものもあります。また保障の長さが、ある一定の期間または年齢までの保障のものや一生涯(終身)の保障のものもあります。

医療保険

この保険は、いわゆる入院や手術、その前後の通院に対して支払われる保険です。

女性の帝王切開や切迫早産などにも給付されるものです。

最近は、入院一時金といって入院すれば10万円など短期間の入院でもまとまってお金がもらえる商品も人気があります。

がん保険

病名が保険商品になっている唯一の保険です。

がんと診断確定されたり、入院したら一時金がでるもの。入院や手術、抗がん剤やホルモン剤治療、放射線治療などの治療を受けたら支払われるものです。

その他の保険

ケガの保障や最近ですと個人賠償責任保険が注目されています。

いわゆる自転車の事故などで他人に損害を与えてしまった場合に支払われるものです。

無理に加入しなくても良い保険

必要のないものにおカネを払うことほどもったいないことはありません。いつ必要なのか、保険でないと対応できないのか、ご加入前に保険以外の方法も含め検討しましょう。

学資保険

子供が生まれたら学資保険。親にも勧められたり、加入が当たり前感すらある学資保険ですが、皆さんは何の為にご加入を検討されますか。おそらくほとんどの方が来るべき時の為にお金を貯めておきたいという意向ではないでしょうか。

保険の基準金利は、今低金利でしかも固定金利の為なかなか以前の様にお金が増えるわけではありません。昨今ですと積み立てNISAなども選択肢として比較検討してもよいかと思います。

個人年金保険

最近では老後に2000万円必要だ。なんてテレビで言われています。老後と言えば年金保険と商品名からお考え頂く方も多いと思います。年金保険は、年金保険料控除と言って税金の還付もありますし、身近な商品です。

ですが税金の還付ですとイデコの方が大きな効果があります。ただ運用先によっては変動要素も大きく、様々な手数料がかかります。また60歳まで引き出せなかったりします。一長一短ありますのでタイミングも含めしっかり検討しましょう。

介護保険

なかなか若い時にはイメージの無い介護保険ですが、必要性を考え出すのも50歳代ごろからでしょうか。やはりここで大切なのは、優先順位です。介護の前に準備しておくものはないか。時系列でみていくことで今しないといけないのかどうか。また金額の大小や国の制度も理解した上で考えましょう。

保険に入る目的は?

まず保険に加入する前に知っておいて欲しいことがあります。

民間の保険加入は、ご自身で準備するものになりますが、その前に保障してくれているものがあります。

まずは公的保障です。

亡くなった場合に国民年金か厚生年金かまたその収入によって金額が異なりますが遺族年金という制度です。

また医療保障についても見てみます。

医療費は、健康保険で基本的に3割の自己負担で済みます。

さらに医療費の自己負担額が高額になった場合一定の自己負担額の支払いで済む高額療養費制度というものがあります。

つぎに、お勤め先の企業内の保障です。

組合や共済会などから支給されるケースもありますが、死亡退職金や死亡弔慰金などといった制度が充実してることもありますのでご確認頂ければと思います。

これらで不足しているものがある場合に自己負担で民間の保険に入るべきなのです。

もしものときの保障

独身かご家庭を持たれてるかで変わりますが、結婚してお子様がいらっしゃる前提でお話しさせて頂くと、このもしものときの保険が一番必要になるかと思います。

なぜなら貯金で対応出来ない可能性が非常に高いからです。

上記のようにまずご主人が亡くなった場合に遺族年金が給付されます。

それに加えてお勤め先からの制度が収入面になります。

次にこれから払っていくお金です。

まずは生活費です。遺族年金で対応可能かもしれません。(国民年金の方は、お子様が18歳までの給付になりますので注意が必要です。)

次に住宅費用です。

ご主人が住宅ローンを組んでる方は、大半の場合はローンを組んだ時点で団体信用生命保険に加入されているので、亡くなった場合にローンが無くなるのが一般的です。

賃貸の場合は、これからのお家賃か遺族の住まいの最低限の購入費が必要かもしれません。

次は、教育費です。

お子様が今何歳で大学までいかせるのか?またそれは私立なのか?公立なのか?などにもよりますが、大体一人当たり1,000万円準備しておけばいいでしょう。

勿論高校卒で就職や奨学金を利用し自力で大学に行ってもらうことなどを考えれば保障額を下げることが出来ます。

これらの合計金額が当初に必要な保障と言えるでしょう。

病気になったときの保障

病気については、公的な保障が充実していることに加え、貯金などでも対応しやすく、大きな金額の医療保険は必要ないかと思います。

保険で貰える金額も日額5,000円であれば一か月入院して貰える金額は5,000円×30日で15万円です。

死亡保険の何百万何千万という必要な金額と比較すれば貯金で賄いやすいのでないでしょうか。

最低限というテーマで考えれば日額5,000円あればよいでしょう。

ガンについては、罹患後治療が長くなることもあり、収入が下がることが多い為、医療保険よりご加入をお勧めします。

貯金や老後の生活資金

保険には、お金が貯まる貯蓄機能があります。万が一を亡くなった時と考えるなら残りの万が9999は、生きているときです。

それには、やはりお金が必要です。お金が貯まる方程式 収入―貯蓄=支出(生活費)と考えると保険には強制力もあり自然と貯めることが出来ます。いつ、どれくらいを考えて無理のない範囲でしっかり計画的に貯めていきましょう。

保険に入るときに気をつけたいこと

保険料と貯蓄のバランス

保険はよく『万が一』という表現を使います。

では、残りの『万が九千九百九十九』は何でしょうか。

それは今生きているときの生活、これからの人生設計です。

親が亡くなったら大学に行けるけど健在だとお金がない、では意味がありません。

つまり万が一の為だけの保険料を考えるのではなく、今後の生活の中で適正な保険料をしっかりと判断し来るべき住宅購入や教育費、セカンドライフ資金などへの備えとして貯蓄も考えましょう。

保険の加入期間

保険の保障期間には、大きく分けて2つあります。

一生涯保障つまり終身の保障と何歳までという一定期間を保障してくれるものです。終身の保障は、何歳まで生きようと亡くなるまで保障が効いているので保険期間の心配はありません。

かたや何歳までというのは、期間限定の保障になります。やっぱり延ばしたいと言っても商品的な問題や健康的な問題で思うように保険期間を延ばせないこともあります。

保険期間終了時のご家族構成を想定して問題がないかまた今ですと年金支給時期が遅くなることも考えられます。

保険期間については延長することは難しいこともありますが、長く組んでおいて保険の必要性がなくなったら解約をすることも出来ますのでせっかく保険に加入されるならしっかりと期間においても考えておきましょう。

まとめ

保険販売を長年していますと医療保険→がん保険→生命保険という順番で保険を求める方が多いように思います。

これはご自身が使う可能性、お金を貰える可能性が高い順番に希望されているのだと思います。

私の考える順番は、全く逆になります。生命保険→がん保険→医療保険になります。

これは利用する確率からではなく自分で対応出来ない経済リスクからの順番です。

保険は、必要でなければ入らないのが一番ですが、次は、保険の種類の優先順位、更に公的な保障で足りない金額をこれからの人生設計から算出し最終的に数ある保険会社の商品から費用対効果を考えご加入するのが良いのではないでしょうか。

執筆者

吉本 忠男(ファイナンシャルプランナー)

京都生まれ、京都在住。1994年大学卒業後、銀行に入行。個人顧客への住宅ローン相談、法人顧客への融資業務など幅広い銀行業務に携わる。ある出会いがきっかけで、外資系生命保険会社へ転職。「一度しかない人生を少しでも安心して豊かに過ごして頂きたい」をモットーに、出会った方には全力かつきめ細かく家計相談やライフプランニング、個人保険販売を行う。12年の勤務の後、お客様への幅広い提案を求め現在に至る。プライベートでは4人の男の子の父親であり、教育・住宅・老後・家計簿診断など生活に密着した相談を得意としている。ほけんペディアにおいても、金融、住宅、子育てなど、自身の経験が生かされた記事が多い。また、マネーに関するセミナー講師をつとめるなど幅広く活躍中。
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