生命保険の転換制度とは?

生命保険

保険は時代や医療制度の変化に応じて進化するもの。その変化に応じて適時見直しを行い、当然費用を伴うものなので、必要性を理解したうえで取捨選択することが肝要です。 保険会社からも保険に加入してからの経過年数に応じての見直し案内が届きます。その案内を受けたとき、転換という言葉が出て来る場合が多いので今回はこの内容について少しお話したいと思います。

保険の「転換(下取り)」とは

転換制度とは分かりやすく表現すると、車の買い替えの際の下取り制度に似ているといえます。今の車の価値を新しい車の費用に置き換えて、少しでも安く車を買い替えるといった感じですが、保険の場合は注意しなければいけない点がいくつかございます。

一つ目は車の下取りの際はメーカーが異なっても問題ありませんが、保険の場合は同じ保険会社でしかこの制度は使えないという事です。(この制度がない会社もあります。)

次に保険の場合、現在の契約の転換(いわゆる下取り)価格を新たな契約のどの部分に充てるかが重要になります。保険は、一般的に主契約・特約を組み合わせることによってさまざまなお客様の要望に沿う契約内容を作り上げることができるのですが、そのどの部分に転換からのメリットである費用を組み入れるかによって、大きく内容が異なってくるということです。

例えば積み立て部分がメインの部分に組み入れる場合と、掛け捨て部分の保障部分メインに組み入れるのとでは、保険金や解約返戻金に大きな差が生じてくるという事です。

当初加入した保険の目的の一つが「将来の貯蓄部分も期待して加入」であった場合、その積み立て部分を丸々掛け捨て部分に充ててしまったら、当初の目的から大きく外れてしまいます。

逆に家族が増えた事により保障部分を拡充したいと思っていたのに積み立て部分に多く充ててしまっては思ったほど大きな保障に変更するに至りません。

ただ単に負担保険料が安くなるという点だけを見て、深く考えずに転換制度を判断・活用してはいけないという事です。

加えて予定利率も当初の契約から新しい契約の利率に変更されます。

わかりやすく言うと、仮に予定利率が、契約当初は高い利率だったものが、変更することにより低い利率に変わるということです。貯蓄が大きな目的の一つであった場合、この利率が仮に低い利率に変わるとなると大変です。
十分に検討したのちに行動を起こすことが大切です。

当然ですが、このような内容について契約者が十分検討できるよう、保険会社からの案内には上述した注意点などが記載されている書面を受理確認できるようになっております。

ただ、私自身もいい年齢なので感じることですが、細かい文字や資料についてはなかなか読みづらくまた理解も容易ではないので、必ず担当者に確認をしたうえで検討することが必要かと思います。

保険料は将来にわたり払い続ける大きな費用です。様々なコストダウンへのアプローチ、医療環境などの変化に合わせて、より良い内容へのバージョンアップへの一つの手段として転換制度は大切な役割を持っていますが、メリット、デメリット、その利用方法などを間違えては元も子もありません。

この制度を活用される場合は提案担当者、もしくは保険会社からの説明を十分に確認、理解されたうえで行われるよう重ねてご案内させていただく次第です。(活用した後知らなかったでは済まされないですからね。)

保険の転換メリット・デメリット

今一度メリット・デメリット、活用の仕方について簡単に列記させて頂きますのでご参考にしていただければと存じます。

活用メリット

・新しいニーズ、変化するニーズや必要な保障に対して、既存の保険契約を活用して、保険料の削減、また新しい内容の保険に新規契約するより保険料負担を少なくして加入することができる。
・長期継続契約に付与される特別配当の権利を引き継ぐことができる。

デメリット

・予定利率が新しいものになる。(新しく加入する契約の予定利率が低ければ 新しい契約に充当する既存契約の高い予定利率の積立金もその低い利率に変わる。)
・新規加入となるため手続き等も新契約時と同じ。(告知等必要となる)
・同一の保険会社でしか活用できない。

3つの転換活用の方法

基本転換

1)転換価格を主契約のみに充当する。(主契約(主に終身保険)の保険料が安くなる。)

定特転換

2)転換価格を掛け捨て特約部分にのみ充当する。(特約部分の保険料が安くなるが更新タイプの場合、次回更新時にはその充当がない分保険料は軽減されない)

比例転換

3)転換価格を一定の割合で主契約と特約に振り分ける。(主契約、特約それぞれの保険料が安くなる。特約部分が更新タイプの場合次回更新時には特約部分は保険料軽減はない)

参考文献)公益財団法人生命保険文化センター 転換制度

まとめ

疑問な点があれば必ず確認して、解決の上、決定するようにして下さい。保険のプロのファイナンシャルプランナーに相談するのも良いかと思います。

執筆者

清水 要(ファイナンシャルプランナー)

サーフィンに明け暮れ外房と湘南に入浸り、先の事など考えない、いい加減な学生時代。卒業後は、仲間の影響で広告代理店に就職、その後外資系金融機関へ、全国転勤しながら「本気の仕事」を知る。 そして、当時日本立ち上げ草創期の外資系保険会社へ転職。札幌から福岡まで(人の羨むエリア)にて現場組織の立ち上げに従事。仕事もプライベートも充実した日々。近年、金融セミナー等を開催する講師育成に携わり、講師とクライアントの「信頼関係や繋がり」に思いが強くなり、自身も講師およびコンサルティング業務へ。現在は、情報還元も考え色々な面で、情報量の少ない故郷へ戻り、活躍中。自分自身が経験し知っているが故に「早いうちに将来の事を考える重要性」「将来の資金準備の重要性」を説いている。あの頃の友人達は今も現役のサーファーだ、人生一生青春!
■保持資格:トータル・ライフ・コンサルタント
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