保険の審査はどんなことをするの? 加入前に知っておきたいこと

生命保険

生命保険や医療保険の加入には、単純にお金を払えば良いというだけではなく様々な条件をクリアしなければならないことがあります。この結果次第では希望する保険に入れなかったり、保険料が高くなったり、保障が低く抑えられたりする場合があります。是非ここで知っておいていただきたいと思いますので、この審査がどんなものなのか見ていきましょう。

保険加入の審査ポイント

各保険会社によって基準は異なりますが、保険の加入には様々な点を審査するようになっています。

これは、公平性を保ち危険性・違法性を排除する必要があるからです。

保険とは万が一や病気・けが等があった際に経済的な安心を得るために加入者全員が少しずつお金を出し合って、何かあった人のために役立てる仕組みになっています。

したがって、加入者の中で不公平があってはその仕組みが成り立たなくなってしまいます。

ではどのような点を保険会社はチェックするのか、以下をご覧ください。

健康面

審査ポイントとしてはここが一番重要になります。若い人・健康な人もしくは喫煙しない人と、ご高齢な人や病気・けがの人もしくは喫煙する人とでは医療保険や生命保険を使う可能性が違うためです。

職業面

次のような職業の場合、死亡保険金額や医療保険の入院日額に上限が設けられていたり加入できない場合があります。

・高所作業を伴う職種
・危険物を取り扱う職種
・レーサー
・スタントマン
・プロの格闘家etc.・・・

また、健康面は告知のいらない貯蓄性の一時払いの終身保険や年金保険・積立型の個人年金保険でも、職業については告知項目があります。

モラル面

保険業界では、保険制度を悪用し保険金や給付金を不正に得ようとする契約のことをモラルリスクと呼びますが、保険会社はこの点も慎重に判断します。具体的には加入目的や収入と保険金額のバランス、契約者・被保険者・受取人の関係が不自然じゃないか等多岐にわたります。

これらは保険の制度と役割が浸透してきた結果、それを悪用して不正に利益を得ようとする行為が増えてきたため、それを防ぐ目的で重要視されるようになりました。

審査に必要な告知書の内容とポイント

保険に加入する際には告知書が必要です。生命保険では条件に応じて必要書類が加わってきますし、その書類も保険会社によっても様々です。

ここでは告知書の主な内容とポイントについてお話します。

告知書の主な内容

健康面と職業面・加入目的等告知項目はいろいろありますが、ここで言う告知書は健康面について述べています。

具体的な内容は次の通りです。

・過去3か月以内の診察・検査・投薬の有無(病気・けが問わず)
・過去5年間の入院・手術と7日間以上の診察・投薬の有無(病気・けが問わず)
・健康診断受診と、受けている場合指摘の有無

上記はほとんどの保険種類で聞かれることですが、最近では

・過去2年(保険会社によっては1年)以上喫煙していないか

といったことも聞かれることが多くなっています。

喫煙者より非喫煙者の保険料の方が低く設定されています。

また、年齢や保険金額が高い場合は、上記に加えて健康診断書や人間ドックの写しが必要になってくることがあります。

正しく書く

上記の審査ポイントでも述べましたが、健康な人と病気を患っているもしくは大きなけがをしてお体に何らかの障害がある人とでは、保険を必要とする可能性が違うので保険料にも差が生じます。

したがって告知は正確に行わなければなりませんし、もし正確に行わなかった場合は告知義務違反となります。

保険を使わなければならなくなった際に過去のデータとの照合で告知内容が間違っていたことが分かった場合、保険金や給付金が支払われず契約が解除されることもあります。

悪質な場合は契約が無効となることもあり、その場合は支払った保険料は返還されませんので、プランナーに不明点をしっかり聞くことが肝心です。

審査基準について

そもそも「どの保険のどんな内容にはどんな基準があるのか」ですが、保険会社ごとの保険種類・保障内容・年齢によって細かく分かれています。

例えば医療保険であれば告知書だけで手続きできますが、生命保険ではA保険会社の場合は、保険金額が40歳までは4000万円まで告知書のみで加入が可能で、さらに健康診断を受診していて必要な項目を満たしていればその写しを告知書と併せて提出することで保険金額2億円まで加入が可能(しかし60歳まで)となります。一方で、B保険会社では加入可能額が全く違ったりします。

過去の健康状態でも、C保険会社では通院歴を聞かれているのにD保険会社では手術歴を聞いていたり・・・。

何故各社違うのかは、各々の持つデータを基準にしているためです。したがって、保険会社によって告知書の内容や項目が異なる場合があります。

審査結果について

審査には通常1~2週間程度の期間が必要です。保険を切り替える場合には、保険料の引き落としや解約のタイミングも併せて考える必要があるので、プランナーと打合せすることが必要です。

審査結果には次の項目があります。

無条件

これは読んで字のごとく、「加入には全く問題ありません」ということで、健康状態について条件をクリアしているという意味です。

これであれば、保障内容も保険料も申込時の内容通りになります。

謝絶

これは「加入できない」という意味です。

健康状態に一定の条件が設定されている中で、その設定から若干外れている程度であれば、次の「条件付き」で加入できる場合もありますが、大きく外れていると加入そのものができません。

例えば、医療保険では「過去にがんと診断されたことがありますか?」という告知項目で「はい」の場合は多くの場合加入できません。

ただし、条件が緩い緩和型保険であれば加入できる可能性はありますし、内容によってはA保険会社で「謝絶」になった方でもB保険会社では加入できる場合もありますので、諦めずにプランナーに相談してみてください。

条件付き

この項目は更に分類できますが、病歴やけがをした時期が申込時期に近い場合や、将来的に保険金・給付金を請求する可能性が想定されると判断した時に適用される条件です。

判断基準は保険会社の査定によって異なります。

部位不担保

特定の部位に関する入院・手術に対しての保障を一定期間若しくは加入期間中保障の範囲から外すということで、他の部位や原因での入院・手術は保障されます。

一般的に医療保険で適用されます。

保険金削減

これは申込時の保険料は変えずに保障額を減らすという意味で、生命保険に適用される場合がほとんどですが、まれに医療保険でも見られます。

生命保険の場合は下記とセットで適用される場合もあります。

保険料割増

こちらは保障額はそのままで保険料を割り増しにするというもので、割り増し度合いも何段階かあります。

まとめ

以上のように、保険は保険料の多寡や保障内容だけでは決められないことが多いものです。

ですので、保険に加入される際は、ご希望の保険料や保障内容と併せて健康状態についてもしっかりプランナーに相談されてください。

信頼のおけるプランナーであれば、あなたの希望することだけでなく、どういった審査が行われるかを踏まえてプランニングしてくれるはずです。

それによって加入すべき保険が絞られて、本当の意味であなたのためのオーダーメイドの保険に出会えることになります。

あなたがそういった信頼できるプランナーに出会えることを願います。

執筆者

武宮 英樹(ファイナンシャルプランナー)

1994年大学卒業後、医療機器商社へ入社。開業コンサルタントとして、ドクター・薬剤師の方々の独立支援に一貫して従事。13年間、そこで培った医療法人の経営、医療関連の知識、そして長きに渡る実父母の介護、様々な経験より、ファイナンシャルプランナーへの道へ導かれる。2007年、外資系生命保険会社に転職。更に飛躍すべく2014年より現職へ。「知っているのと知らないのとでは大違い」を合言葉に、「リスクマネジメント」と「資産形成の必要性」を一人でも多くのクライアントへ伝えることをモットーとしている。
■保持資格:トータル・ライフ・コンサルタント
この執筆者の記事一覧
プロフェッショナルの
ファイナンシャル・プランナーに

無料保険相談!
ほけんペディアを運営する、アイ・ティ・コンサルティング(ITC)は、
国家資格をもった50名以上のファイナンシャルプランナーで構成する保険技術者集団であり、
ファイナンシャルコンサルティングを基本手法とする独立系保険代理店です。
保険のことでお困りのことがありましたら、
お気軽にご相談ください。