個人年金保険の基礎知識とその仕組み

生命保険

年金といえば老後に受取る国民年金、厚生年金がまず頭に浮かびます。この年金は市区町村や企業を通して掛金を払い込み、一定の年齢になるとその後生きている間一生涯受取れるものです。

昨今、充実した老後の準備のため、個人で年金部分を上乗せして準備するニーズが高まってきました。ここでは、生命保険会社の商品である「個人年金保険」についてご説明します。

個人年金保険とは

生命保険会社が販売している保険商品の一つです。
保険会社に保険料を払い込み、将来保険会社から年金として受取ります。
自分が保険料を払い込み、自分または家族が受取るものです。

個人年金保険の種類

個人年金保険は、いろいろな商品が販売されていますので、まずは分類してご説明します。
・契約時に将来の年金額が決まっている「定額型」
・運用実績によって将来の年金額が変動する「変額型」
・外貨で運用するため将来の年金額が為替相場によって変動する「外貨建て」
があります。

個人年金保険(定額型)

契約のときに年金を受取り始める年齢と年金額を決めます。
年金額が決められているので、老後の資金計画が立てやすくなります。
※保険料払込期間中に積立て利率が変動するタイプ(最低保障はあります)があり、年金額が年金受取り開始時に決まる商品も販売されています。

個人年金保険(変額型)

契約のときに年金を受取り始める年齢は決めますが、年金額は決まっていません。
保険会社は預かった保険料を株式や債券を中心に運用します。
受取り始めるときに年金額が決まります。

個人年金保険(外貨建て)

預かった保険料を保険会社が米ドルや豪ドルなどの外貨で運用をする商品です。
国内の金利に比べて相対的に高い金利で運用をしますので、大きなリターンが期待できます。
外貨で運用するために保険料の払い込み時は円から米ドルや豪ドルに交換、年金を受取るときには米ドルや豪ドルから円に交換しますので、そのときの為替相場により影響を大きく受けます。

受け取り方による分類

年金を受取る期間によって分類してご説明します。

終身年金

年金の受取り期間が一生涯です。生きている限り年金を受取り続けますが、死亡した場合はその時点で年金の受取りが終了します。

有期年金

一定期間生きている限り年金を受取りますが、年金を受取っている間に死亡した場合にはその時点で年金の受取りが終了します。

確定年金

一定期間生きている限り年金を受取りますが、年金を受取っている間に死亡した場合には残りの期間に対応する年金分を遺族が受け取ります。

保証期間付終身年金

終身年金は長生きすればずっと年金を受取ることができるので、お得なように思えますが、もし長生きしなかったときには支払った保険料の総額を受取れないままになります。そのデメリットをカバーすることができるのが保証期間付終身年金です。保証期間中に亡くなった場合は残りの保証期間に対応する年金分を遺族が受け取ります。

保証期間付有期年金

年金受取り中に亡くなるとその時点で年金の受取りが終了します。早期に亡くなった場合には支払った保険料の総額を受取れないままになります。そのデメリットをカバーすることができるのが保証期間付有期年金です。保証期間中に亡くなった場合は残りの保証期間に対応する年金分を遺族が受取ります。

個人年金保険のメリット・デメリット

保険料の運用方法、年金の受取り方によって、さまざまなメリット・デメリットがあります。

メリット

保険料の運用方法別のメリットは

定額型

☆払った保険料は契約時に定められた利率をもとに運用されますので、決められた年金額を確実に受け取ることができます。
☆一定の条件を満たした場合は「税制適格特約」という無料の特約をつけることで「個人年金保険料控除」という税金の計算上の控除を受けられるため所得税・住民税の節税ができます。

変額型

☆払った保険料は主に株式や債券などに投資して積極的に運用するため定額型に比べてより高い収益を得られる可能性があります。インフレなどで物価が高くなったときは運用の成果も高くなることが多く年金の価値が下がりません。

外貨建て

☆日本の金利よりも高い金利の国で運用するため、定額型に比べて運用の成果が高くなるとされています。
☆外貨建てで運用するため為替レートの変動により為替差益を得られる場合があります。

年金の受取り方別のメリットは

終身年金

☆長生きをした場合、払い込んだ保険料に比べて受け取る年金総額が多くなります。
☆一生涯年金を受け取ることができるので、安定した老後生活を送ることができます。

確定年金

☆期間を最初から決めているので、公的年金が支給開始されるまでの「つなぎ年金」としての機能が期待できます。
☆年金を受け取っている間に亡くなった場合はその後受け取れるはずの年金を遺族が確実に受け取ることができます。

有期年金

☆年金を受け取っている間に亡くなった場合、その後の年金が受け取れませんがその分払い込む保険料は安く設定されています。

デメリット

定額型

★将来受け取る年金額が契約時に決められているので、インフレ時には年金の価値が下がります。

変額型

★運用の成果で年金額が変動しますので、老後の生活設計が組みにくいというデメリットがあります。
★運用の成果によっては、払い込んだ保険料よりも大幅に下回った年金原資になる場合があります。
★年金開始前に解約をする場合、解約返戻金が払い込んだ保険料より大幅に少なくなる場合があります。

外貨建て

★外貨建てで運用するため為替レートの変動により為替差損が生じ年金額が少なくなることがあります。

終身年金・有期年金

★年金を受取り始めて早期に亡くなると年金総額が払い込んだ保険料より少なくなることがあります。

個人年金保険に加入する際の注意点

年金を受け取る期間は終身なのか、一定期間なのか、保険料の運用は確実なものがよいのか、リスクはあっても運用成果が大きなものがよいのか、自分のニーズに合ったものを選択して加入することが大切です。

まとめ

個人年金保険にはさまざまな種類があり、自分のライフスタイルにピッタリな商品をご自身で探すのは大変です。加入を検討する際は、資産運用の専門家のファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

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