生命保険の解約時に注意すべき3つのポイント

生命保険

保険は、契約者が解約の意思表示をすれば、いつでも解約をすることができますが、解約には、いくつか注意すべきポイントがあります。手続きの前に「ちょっと待って!」解約してからでは取り返しが付かないことも多く、保険の解約時に注意すべき点をおさえておきましょう。

解約返戻金とは

保険を満期や満了まで継続せず、途中で契約を解約した際、戻るお金のこと。保険のタイプにより、解約返戻金が全くないもの、あっても僅かなもの、払った保険料が殆ど戻ってくるもの、と様々なタイプがあり、「いざ、保険契約を解約する!」という時には、この解約返戻金の額を確認しておきましょう。

解約返戻金の計算

保険のタイプによって様々です。加入時から、解約返戻金の額が確定している商品、解約返戻金の額が変動する商品、さらには「無解約返戻金型」と名前の付いた文字通り解約返戻金が無い商品もあります。比較的貯蓄性のある終身保険でも、「低解約返戻金型」と商品名に付いており、一定期間解約返戻金が抑制されている場合もあります。

①解約のリスク

健康状態によっては新規契約ができない場合も…

「今年は子供たちの受験が重なり出費が多く、保険料の支払がしんどいなあ、仕方ない保険を解約し、支出が落ち着いたら、また保険に入ればいいや!」そんな風に思ったこと、どこのご家庭でも一度はあるのでは?

そんな時は、保険の加入手続きをした時のことを思い出してもらいたいです。加入時には、加入者間の公平性を図る為に、被保険者つまり保障の対象となる方が告知書という健康状態についての質問票を記入し、保険会社が健康状態に問題がないと判断して、はじめて保険契約が成立します。つまり、加入時の健康状態が悪ければ、保険には加入出来ないことがあるということです。今日この日は健康でも、支出が一段落した時に、このまま健康であるという保証はどこにもありません。ましてや、すでに生活習慣病や重大疾病の既往がある場合は、再加入出来ない可能性があることを承知の上、解約は慎重にしたいところです。

保険料が割高になる場合も…

健康上問題なく、新規に加入することが出来ても、「あの頃」つまり加入時の年齢と同じ保険料とはやはりいきません。年齢は生命保険料を決める大きな要素であり、支出が落ち着いたころには、もちろん、「あの頃」より年を重ねている訳で、同じ保障でも保険料が上がることも想定した上で解約を検討すべきでしょう。

②解約のタイミング

保障の空白期間について

保険を解約する、何も支払が困難な時だけではありません。「ライフイベントで保険を見直した」「保障を増額する為に、新しい保険に入り直す」、多くのご家庭で一度は経験したことがあるのでは?

その際、気を付けておきたいのは、新しい保険の保障はいつからなのか?です。保険商品によっては、加入手続きが完了し保険契約が成立しても保障がされない免責期間があるものもあります。古い契約と新しい契約、ダブルで保険料を払わなければ保障の空白が出来る可能性もあります。この免責期間や免責事項については、しっかりと把握した上で古い契約を解約するよう注意したいです。

解約返戻金の金額について

保険を解約した際、戻ってくるお金がある保険商品も少なくはない。戻るお金のことを一般的に「解約返戻金」とよんでいます。解約をするタイミングにより戻る額に大きな差が発生することもあります。加入時に受け取る保険設計書には、解約返戻率(解約返戻金÷既払保険料累計)が記載されていることが多いです。年単位での記載が多く、あともう1ヵ月保険料を払うことで返戻金がより多くなるケースもあるので、カスタマーセンターなどへ問い合わせをして、解約返戻金額だけでなく解約返戻率にも注目しましょう。

③生命保険を解約するべきではないケース

貯蓄型の場合

解約のタイミングや解約返戻金の額だけでなく、注意したい点がいくつかある保険商品も最近増えています。それは、外貨建の保険や変額保険と言われる市場の価格に影響を受ける商品です。ドル建て・ユーロ建て・豪ドル建てなど、解約返戻金が日本円ではなく、それぞれの通貨で保証されている商品では、日本円で受け取る際、解約時の為替レートで大きく額が変わります。また、解約控除いわゆる早期解約のペナルティがあるケースや、市場価格調整という少々難解な変動要素がある商品もあります。保険の解約を検討する場合、やむをえない急な資金需要も多いと思いますが、このようなタイプの保険はなるべく加入時の目的に合わせた解約を計画しましょう。

掛け捨て型の場合

雑誌などで取り沙汰されるいわゆる「お宝保険」、これらは解約の前にじっくり解約の諾否を検討したい商品です。このような「お宝保険」と言われるタイプは、比較的貯蓄型に多いタイプですが、掛捨ての商品でも、もちろんお宝保険はあります。保険会社は、続々と新商品を開発し販売しています。「今の保険料も安くなりますよ。」というセールストークに惑わされがちですが、一概に新しい商品が優れている商品とも限らないので、解約する場合は細かい特約の内容等までチェックしておきましょう。

まとめ

生命保険の解約には、リスクやタイミングがあります。保険の解約を検討する際には、やはり、専門的な知識が豊富なファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。なぜなら、解約した保険は二度と元には戻せないからです。

執筆者

橘 美穂子(ファイナンシャルプランナー)

1997年大学卒業後、外資系金融機関に新卒入社。契約管理部門から営業部門へ。女性の少ない営業現場で、女性ならではの気配りや丁寧な対応でクライアントから絶大な信頼を得て営業部門初の女性管理職となるも、よりお客様に寄り添ったコンサルティングがしたく2014年に転職し現在。マネーセミナーの講師などもつとめる。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格
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