積立型保険は貯蓄に向いている?

生活

貯蓄は保険でやっているといった人の話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。そもそも「積立型保険」とは何か、保険で貯蓄がうまくいくのか、メリットやデメリットはどうなのか?などをお伝えしたいと思います。

「積立型保険」って何?

まず、積立型保険といった内容で一番最初に思い浮かぶのが養老保険でしょうか。

いわゆる生死混合型と言われる保険ですが、この保険は万が一に何かあった時の死亡保障と無事満期まで生存した場合の満期金がセットになっているタイプです。

また身近よく聞く学資保険などもその一つです。

更に最近は特に貯蓄性に重点を置いて解約返戻金を一定期間終了後高くしている終身保険などもこの部類に入ってくるでしょう。

ただいずれにしても保険の性質上保障が有るため、その分の費用は貯蓄部分とは別途徴収されていることは知っておいてください。

保障と貯蓄部分のどちらにウェイトが置かれているかによって積立効果が異なること、その上での選択が必要となってきます。

同じ積み立てタイプでも年金保険のように死亡保障が殆どない(ゼロではありません。)タイプは貯蓄に回る部分が大きいので更に積立効果を期待できると言ってよいでしょう。

しかしながら積立部分は多分に市場金利の影響を受けるので、昨今の積立タイプの保険も例外なく満期金や解約返戻金は一昔前ほどの水準ではありません。

そのため近年は上述の同じ貯蓄型でも、変額保険のように積立部分を特別勘定で運用するタイプも少しずつ選択されてきているようです。

積立型保険で貯蓄がうまくいく?

保険を活用した積立を選択するポイントとして、強制貯蓄の意味合いが大きいと考えます。

銀行などへの貯蓄より流動性は低く、また使う前に貯める事が自動的に発生することが一つの魅力です。

貯蓄の妨げになる部分が人の心構えであることは、既に皆さんもご理解いただけると思いますが(私もそうですが、目の前に欲しいものがある場合使えるお金があると、ついつい使ってしまうことがあります。)定期的に貯蓄・積み立てを行う場合この気持ちを律することは結構大変です。

更に積立を行う場合に重要な点は、目標額、使うべきターゲット時期(学資などをイメージされると理解しやすいですね。)をきっちり設定する事が大切ですが、保険期間や解約返戻金のピーク時期などを其処に合わすことにより、更に計画的な貯蓄を達成することが可能になります。

昨今ライフプランを作成し、生活設計をより計画的にすることにより、夢や目標を達成しようとされている方が増えてきましたが、その方々は先の資金計画の達成のために積立型保険を活用されている場合が多いのも頷けます。

もちろんメリットばかりではなく、付随するデメリットも派生するので、十分な検討も必要となります。その点はこの後に記載してまいります。

積立型保険のメリット・デメリット

メリット、デメリットについてこれから記載していこうと思いますが、それぞれ立ち位置によってメリットであるものがデメリットになったり、逆にデメリットと感じるものが考え方によってはメリットになったりと、その個性が双方につながる場合がある事を先にご理解いただいた上でお読みいただければと存じます。

メリット

まずはメリットですが、これは先にも述べましたが、計画的な積立自体が苦手な方にとって、自動的に保険料として引き去られる事は大きなメリットと言えます。

もちろん保険以外でも勤務先から給与天引きされる財形貯蓄なども同様にメリットのある方法かと思います。

また保険の場合短期での解約は元本割れなどのリスクもあるため、心へのブレーキとして当初の計画時期までキャッシュアウトを抑える役目も果たしてくれるでしょう。

老後の生活のための資金準備といった少し先の、ただ必ずやってくるリスクのための貯蓄にはかなり大きなメリットになると思います。

長期間での積み立てをする場合、銀行に預けておくより積み立て型保険を活用するほうが高い運用効果を得られる場合があります。(予定利率が銀行金利より高い)

税制の優遇効果(生命保険料控除、一時所得控除)があります。

ただし以前とは異なり、最近は低金利の影響を受けて大きな積立効果が得られない状況下、積立型保険でも運用による成果が異なる変額タイプの保険を採用される方が増えてきております。

これはこれでメリット、デメリットについてより詳しく説明が必要になるためここでは詳細の説明は控えさて頂き、別の機会にご説明させていただきます。

デメリット

保険を使っての積立のデメリットは、流動性が劣る事、いざ使いたいときにすぐに引き出せない点、また途中で解約した場合、元本割れのリスクがある点などが大きいデメリットです。

またすべての保険料が積立部分に回るのではなく、保障部分にも回るので、その点も純粋な貯蓄と比較すればデメリットになるかと思います。

昨今積立型保険の代名詞のような学資保険ですら、元本を割り込んでしまったりする場合があることなども考慮に入れておかなくてはいけないでしょう。

また終身保険のように死亡保障と合わせて加入した場合、解約された場合は死亡保障もなくなってしまうことも考えておかなくてはなりません。

積立型保険に向いている人

ここまでお伝えしてきたことからもご理解いただけると思いますが、まずは月々コツコツと貯蓄をすることが苦手な方は、積立型保険を活用することをお勧めします。

また貯蓄したお金をついつい引き出して使ってしまい、なかなか計画的に貯蓄出来ないという方にもお勧めします。

独身で大きな保障については現在不要だが、万が一の場合の準備と将来の計画の準備としての双方を限られた資金の中で用意したい人にも向いていると思います。

同様の観点から奥様の保障をと考えられている場合も積立型保険は検討されても良いのではと思います。

まとめ

簡単に積立型保険と言っても、メリット・デメリットにおいても記載させていただきましたが、立ち位置によって、どちらにでも判断できることになります。

自分にとって何が大切なのか、何のために貯蓄するのかを十分に検討したうえで、手段としてこのタイプの保険を活用する、またはしない、を判断することが大切です。

更に積立型保険もそのタイプ、運用スタイル(変額タイプの保険など)によって大きく貯蓄効果が異なってきます。

低金利の状態が継続しているために、これは対抗してというわけではありませんが、各保険会社もお客様に選ばれるよう、より良い効果が得られるように選択肢としての商品群はより深みを増しているように思います。

こんな時はまずは身近に相談できるFPや保険担当者にご相談されたうえで、ご自身にとって今の選択肢の中で最も自分に合った選択肢は何なのか、どのような積立型保険を選択すれば良いのかをご検討いただければと思います。

執筆者

清水 要(ファイナンシャルプランナー)

サーフィンに明け暮れ外房と湘南に入浸り、先の事など考えない、いい加減な学生時代。卒業後は、仲間の影響で広告代理店に就職、その後外資系金融機関へ、全国転勤しながら「本気の仕事」を知る。 そして、当時日本立ち上げ草創期の外資系保険会社へ転職。札幌から福岡まで(人の羨むエリア)にて現場組織の立ち上げに従事。仕事もプライベートも充実した日々。近年、金融セミナー等を開催する講師育成に携わり、講師とクライアントの「信頼関係や繋がり」に思いが強くなり、自身も講師およびコンサルティング業務へ。現在は、情報還元も考え色々な面で、情報量の少ない故郷へ戻り、活躍中。自分自身が経験し知っているが故に「早いうちに将来の事を考える重要性」「将来の資金準備の重要性」を説いている。あの頃の友人達は今も現役のサーファーだ、人生一生青春!
■保持資格:トータル・ライフ・コンサルタント
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