FPが解説! 独身でも入ったほうが良い保険とは

生活

独身の人は、「病気やケガをしたり死んでしまったとしても、誰に迷惑をかけるわけでもないし、特に保険は不要だろう」と考える方も多いのではないでしょうか。「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、直近加入契約が平成25年以降の加入目的は、「医療費や入院費のため」が57.1%と最も多く、次いで「万一のときの家族の生活保障のため」49.5%、第3位が「万一のときの葬式代のため」15.4%、第4位が「老後の生活資金のため」10.8%、そして第5位が「貯蓄のため」8.6%となっています。こうしてみると、加入目的の2位「万一のときの家族の生活保障のため」以外は、すべて独身の方でも当てはまる理由と言えます。そこで、独身の人の保険加入の必要性や、独身でも入ったほうが良い保険はあるのか、といった点について解説します。

独身には生命保険や医療保険は不要?

保険は「雨傘」に例えられることがあります。

晴れているとき(健康なとき)は要らないと思っていますが、雨が降り出す(病気やケガをしたとき)と欲しくなります。

しかもこの傘は、いざ雨が降り出すと値段が高くなったり、売ってくれなくなったりするため、購入すること自体が難しくなってしまいます。

しっかり吟味して購入することは、晴れているときにしか出来ないのです・・・。

普段から大きくて重い雨傘を持ち歩くのは大変ですが、独身の方でもせめて折り畳み傘くらいは持っておいた方が安心ですよね。

将来結婚したら配偶者に雨がかかってしまわないような大きさや形の傘に買い替え、子どもが出来たら子どもも雨のかからないものに買い替えてあげればよいと考えると、必要な保険がイメージしやすいのではないでしょうか。

また、傘には雨専用(病気やケガ、死亡時)や晴れ専用(老後資金や教育資金)、晴雨兼用のものもあるので、ご自身の考え方や家計のやりくりに応じて選びましょう。

保障内容別に考える

上記では抽象的な例えを挙げましたが、具体的な保障内容はどうすべきなのでしょうか。

以下の3つのタイプの保険について考えてみましょう。

死亡保障

死亡保障は自分が死んでしまったときに支払われる保険です。

当然、死亡保険金を自分で使うことは出来ません。

あくまでも遺された家族のための保険ということになります。

とすると、独身の方の場合は基本的には大きな死亡保障は必要ないでしょう。

ただし、ご実家に仕送りをしているなど、金銭的な影響が考えられるケースでは仕送り額に応じた保険金額に加入しておく方がご安心かと思います。

他にも万が一の時に家族に迷惑を掛けたくないと考える場合には、掛け捨てではないタイプ(養老保険や終身保険)を選び、お葬式代と将来の貯蓄を兼ねる方法もあります。

医療保障

医療保障の給付金は自分自身が受け取ります。

自分自身が元気になって元の生活を取り戻すための保険とも言えますので、独身の方でも加入を検討すべき保険です。

特に女性の場合は、妊娠中は保険加入にあたって引き受け制限(加入から1年以内の帝王切開や切迫入院は給付対象外など)となる場合がありますので、独身のうちに加入しておく方がご安心かもしれません。

基本的には入院・手術などの給付が受けられるシンプルなプランで問題ありませんが、喫煙や飲酒などの生活習慣や、親族の病歴を考慮して保障内容を決めることで、より安心できるものにしておきましょう。

貯蓄

保険を使って貯蓄をする場合、保障があるだけでなく、各種税制優遇があります。

例えば、保険料の負担者本人が満期保険金を一度に受領した場合には、この所得は原則として一時所得になります。

一時所得の金額は、受け取った保険金の総額から既に払い込んだ保険料または掛金の額を差し引き、さらに一時所得の特別控除額50万円を差し引いた金額です。

課税対象となるのは、この金額をさらに1/2にした金額となります。(国税庁ホームページ タックスアンサーより)

要は、年間50万円までの利益に対しては所得税がかからず、それを超えた分についても1/2にした金額だけが課税対象となるということです。

仮に普通預金で50万円の利子が付いたとしても、20%の源泉分離課税で10万円が徴収されてしまいますから、この差は大きいですよね。

また、老後のための貯蓄方法として代表的なものに、個人年金保険があります。

ここでは詳細は割愛しますが、個人年金保険料控除として、所得税・住民税の減税効果を得ることが出来ます。

独身でも入るべき保険は?

以上を踏まえると、医療保障は独身であっても加入を検討すべきでしょう。

また、がん・心臓病・脳血管疾患などの大病や事故によって障害が残ったり、介護が必要な状況になってしまうことも考えられますので、十分な貯蓄が無い場合には、そういった状況に対応した特約を付加することも検討してください。

次に誰しもが備えておくべき老後資金の準備として、個人年金保険も選択肢として挙げられます。

保険以外の金融商品としてはiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAなど、他にも税制優遇のある積み立て方法がありますが、それらと比較するとリスクは低い商品ですので、始めやすいと言えるでしょう。

まとめ

普段ファイナンシャルプランナーとしてライフプランのご相談に乗っていると、人生におけるライフイベントが保険加入のきっかけとなるケースが多いと感じます。

具体的には結婚や出産、住宅や車などの高額な消費財の購入、就職・退職などが挙げられますが、他にも身近な方の病気や死別なども、直接的に保険を考えるきっかけとなることが多いようです。

加入目的やきっかけは人それぞれかと思いますが、独身の方でもしっかりライフプランを考えておき、少なくとも自分自身の生活を守るために必要な保険については、早めに検討しておきましょう。

執筆者

鷹尾 和哉ファイナンシャルプランナー

2000年大学卒業後、大手システム開発会社に入社しインターネットバンキングなどの開発に従事。自身のライフプランを立てたことがきっかけでFPの資格を取得、その後外資系保険会社に転職し、約300世帯のライフプランを任される。よりお客様に寄り添った提案がしたいと2012年に現職へ。家計や保険の見直し、相続、資産運用などの個人相談業務を数多く行っており、個別の資金計画がとてもわかりやすいと好評を得ている。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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