医療保険に必要な入院日数は? 限度日数と選び方

医療保険

医療保険に加入する際に、重要な選択肢のひとつとして「入院日数」を何日にするか・・・。
保障内容や支払保険料等と併せて、「入院日数」にもフォーカスすることは重要です。
ここでは、医療保険の「入院日数」について、解説をさせて頂きます。

入院の定義について

まず、「入院」とは、医師による治療や柔道整復師による施術を受けるために、病院や診療所に入り治療あるいは施術に専念することを言います。

また、昨今では、「日帰り入院」という言葉も聞かれることが多いと思いますが、「入院日と退院日が同じ日の入院」を言います。例として挙げると、緊急入院をした患者が、治療を施したことによって容態が安定したので同日中に退院をしたケース等を言います。

入院の際に必要となる費用

ここでは、入院時に必要となる主な費用について解説をさせて頂きます。

入院費

入院費については、差額ベッド代や入院中の食事、その他雑費(着替え等)、ご家族の交通費等がかかります。

入院期間が長くなればなるほど、入院費負担は大きくなってきます。

また、差額ベッド代については、平均6,000円程度と言われますが、入院する病院によって金額差がありますから注意が必要です。

詳しくは、下記をご参照下さい。
ほけんペディア『医療保険の入院給付金はいくらにするべきか?』
https://hokenpedia.jp/wp/iryouhoken/iryou-nyuuin/

生活費

ご家族の生活費についても、見落としがちですが留意しておきたいところです。

ご家族が入院していることによって、例えば食費や交通費、場合によっては宿泊費等の負担も押さえておく必要があります。

一概にいくら必要というお答えは難しいですが、入院している病院が遠方になる場合もありますから、緊急時予備資金として備えておく必要があります。

介護費

生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、介護費用のうち、一時的に支払った費用の平均は69万円、月額費用は平均7.8万円と言われています。

一時的な費用としては、車いすや特殊ベッド、ポータブルトイレ等の周辺設備の設置費用となっています。一方、月額費用は、介護老人福祉施設や療養型医療施設等に入所することによってかかる食費や居住費、介護サービス費等を言います。

傷病別の入院日数の平均

厚生労働省の調査「平成29年度 患者調査の概況」によると、在院日数は、病院「0-14日」68.2%、「15-30日」15.7%、一般診療所「0-14日」83.5%、「15-30日」8.1%というデータもあり、多くの患者が短期入院となっていることがご理解頂けるかと思います。

長期入院のリスクも心配のタネでありつつ、一方で入院は短期化しているという実態もありますので、こうしたデータを参考に入院日数を何日に設定したら良いかなど思案頂くと良いと思います。

■出典 厚生労働省「平成29年度 患者調査の概況」より

入院が長期化することによるリスク

入院が長期化することによる最も大きなリスクは、何と言っても「入院費用」の支払いリスクです。

短期の入院であれば、勤務者であれば有給休暇を利用することで、収入面の心配は軽減されるでしょう。

しかし、入院が長期化することで、収入面の減少と入院費用の支払い、住宅ローン等の各種支払いも嵩んできますので、家計の収支バランスが大きく乱れる原因となります。

当然ながら、長期入院が必要な傷病となれば、退院後すぐに職場復帰することも難しいことも多く、退院後の生活にも影響を受ける場合があります。

■下記も併せてご参照下さい。
ほけんペディア『医療保険と健康保険はどう違う?医療保険の基礎知識』
https://hokenpedia.jp/wp/iryouhoken/iryou-kiso/

医療保険の限度日数

医療保険の入院給付金には、「1回の入院についての支払限度日数」が設定されており、病気やケガで入院した際の1入院あたりの支払限度日数が定められています。

保険商品あるいは保険設計によって異なりますが、主に「1入院30日型」「1入院60日型」「1入院120日型」「1入院360日型」などに分かれます。

また、特定の疾病の場合は入院・通算とも無制限としている保険種類もあります。なお、入院給付金は、一定の期間に2回以上入院をした場合には、1回の入院とみなす場合があります。

仮に「1入院60日型」の場合、1回目の入院で40日入院し、2回目の入院で30日入院したとしても、(2回目の入院の発生は前回入院の退院日の翌日から180日以内)入院給付金の支払限度日数である60日分までの支払いになります(2回目の入院が前回入院と異なる病気を原因とした入院の場合、継続した1回の入院として扱われる商品もあれば、別の入院として扱われる商品もあります)。

傷病によっては、入院が長期に及ぶこともありますので、1入院の支払限度日数についても、十分に理解し、加入の際に確認が必要な項目です。

医療保険の入院日数の選び方

医療保険の入院日数の選び方は、どうしたら良いか・・・。
当然ながら、入院日数が長いタイプの医療保険に加入しておくことが最も安心であるのも事実。

一方で、保険料支払いの負担も伴いますし、その他の特約等も充実したいというご意向もあるかと思います。

ひとつの観点からではありますが、精神疾患に加え、がんや糖尿病・心疾患などの生活習慣病に罹患した場合、入院が長期化することが多いことから、ご自身の生活習慣を顧みて、生活習慣病の罹患リスクが高いのか低いのか等も医療保険および入院日数を選択する際の参考になるのではないでしょうか?

■ご参考までに、こちらもご覧ください。
ほけんペディア『生活習慣病に備える医療保険:生活習慣病保険』
https://hokenpedia.jp/iryouhoken/iryou-seikatsusyuukanbyou/

ほけんペディア『長期入院に対応した医療保険の必要性』
https://hokenpedia.jp/iryouhoken/iryou-chokinyuin/

まとめ

ここまで、医療保険の入院日数・限度日数について解説をして参りました。

入院日数や限度日数を選択する上で最も悩まれるのは、「果たして自分はどのような病気やケガで入院するだろう?」あるいは、「自分は、入院なんてしない」と思われている方も多いのではないでしょうか?

仕事柄、多くの方々に医療保険の加入手続きをさせて頂いておりますが、誰も加入の段階では、「まさか自分が入院するなんて・・・」ことは考えていない方が多いように思います。

しかし、加入時には健康だった方も、数年後には何かしらの疾患やケガで入院をされる方もおります。

“転ばぬ先の杖”としての医療保険の役割は大きく、また上述のように生活習慣によっても疾病リスクが高まりますので、ご自身の生活習慣とも向き合って、ご自身に合った医療保険を選択できると良いと思います。

執筆者

綿引 隆弘(ファイナンシャルプランナー)

1995年大学卒業後、大手住宅販売会社に入社。FP資格を活かすべく2002年外資系金融機関に転職。ライフプラン・相続事業承継・リタイアメントマネジメント等、法人・個人への提案業務に従事。2012年、更なるソリューションを追求するために独立し現在に至る。~Improve your quality of Life~(価値ある人生のお手伝い)を旨として、人生に関わるすべての課題・問題に対し、ファイナンシャル・プランナーとして、また保険マンとして、そしてひとりの人間として、解決方法を見出していく活動をしています。ほけんペディアへの記事掲載については、より多くの方々に保険について詳しく知って頂きたいという気持ちと自分自身が真摯に保険に向き合うことが出来る素敵な時間になっています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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