女性向けの医療保険の特徴

医療保険

女性向けの医療保険と聞いても、その内容などについてイメージが沸かない方も多いかと思います。

現在、各保険会社から多くの女性向け医療保険が販売されていますが、大きな理由として、子宮筋腫や子宮内膜症・子宮頸がん・卵巣がん等女性特有の病気は大変多く、その病気に対応する医療保険の必要性が高まっているからです。

また、病気ではありませんが、帝王切開等で入院や手術を受ける場合など、男性に比べて医療費負担に直面する場面が多いのも事実です。

女性向け医療保険は、こうした女性ならではの病気などに対して、主に「保障を上乗せする保険」の事を言います。

厚生労働省の調査によると、女性の罹患率は男性に比べて実に1.29倍と言われており、
女性にとって医療に関する備えをしておくことの重要性がご理解頂けるのではないでしょうか?(厚生労働省「平成26年患者調査」)

また、妊娠や出産時の入院や手術などのリスクもありますので、妊娠・出産の時期なども加味して早めの加入をおススメします。

女性向け医療保険とは

女性向け医療保険は、「女性特有の病気と女性にも多いとされる病気」について重点的に保障を手厚くしている医療保険を言います。

例を挙げますと、子宮がん・乳がん・卵巣がんなど女性特有のがん(悪性新生物)、子宮筋腫・卵巣嚢腫・甲状腺腫・鉄欠乏性貧血・関節リウマチなど女性特有の疾病に備える保障が上乗せになっています。また、妊娠・出産に関わる入院や手術(帝王切開等)も上乗せの対象とする保険もあります。

保険商品の中には、乳がんで乳房切除しその後に乳房再建手術を受けた場合に一時金が支払われるタイプや、がん・急性心筋梗塞・脳卒中と死亡に加え、出産や特定不妊治療に備えるタイプの保険も発売されています。

また、基本として妊娠中の加入は難しく、たとえ加入できたとしても妊娠・出産に関わる保障は対象外(不担保)となることが多いので、妊娠・出産を考えられている方は早めに検討されると良いでしょう。

一般的な医療保険との違いは?

ここでは、一般的な医療保険と女性向け医療保険の違いについていくつかの商品例を挙げながら解説をしていきたいと思います。

保障内容

●「入院日額に加え、入院一時金や通院・手術・死亡保障・生存給付金・先進医療などの保障をする医療保険」
●「女性特有の病気と三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に罹患した場合に、入院日額を上乗せして支払い、また乳がんで乳房切除し、乳房再建手術を受けた場合に一時金が支払われる医療保険」
●「女性特有の病気の際に入院日額を上乗せ(がん入院は支払日数無制限)して支払う医療保険」
●「三大疾病保険に出産サポート給付金(所定の特定不妊治療を受けた際に治療給付金)が支払われるタイプ」
など保障内容や範囲は様々になります。

保険料

保険料については、主契約になっている保険と一般的な医療保険に特約として付保するタイプ、また、三大疾病保険に特約として付保されているタイプなど保険種類によって保険料は大きく変わります。
保障内容と支払保険料とのバランスも鑑みて、検討されると良いと思います。

疾病・症状の対象範囲は?

女性向け医療保険の保障対象範囲は、下記に掲載の疾病・症状に対応するように作られています。
入院日額の上乗せや、入院日数の延長あるいは無制限など、入院日額(日数)を上乗せするタイプが多く、また一定の手術をした場合に一時金が支払われるタイプがあります。

ただし、保険種類によって、対象になる疾病・症状は異なりますので、保険加入を検討される際には、しっかりと保障の範囲と保障内容について商品パンフレットや約款等で確認してから加入をするようにして下さい。

女性特有の病気・症状 女性に多い病気・症状

女性ならではの病気や症状は大変多く、保険加入時には商品パンフレットや約款などで保障対象に含まれるかどうかなども含めて、確認が必要になります。

がん(悪性新生物)

子宮がん・乳がん・卵巣がんなど女性がかかるがん(悪性新生物)に加え、胃がん・直腸がん・肝臓がん・肺がん・骨肉腫・白血病など女性も多くかかるがん(悪性新生物)のすべて

特定の良性新生物

子宮筋腫・子宮内膜炎・子宮内膜症など
良性新生物(乳房/子宮/卵巣/腎/腎盂/尿管/膀胱/甲状腺)など

その他の特定疾病

甲状腺腫・クッシング症候群・卵巣機能障害・鉄欠乏性貧血・紫斑病・血小板機能異常症・低血圧症・慢性リウマチ性心疾患・胆石症・胆のう障害・ネフローゼ症候群・慢性腎不全・膀胱炎・腎結石・尿管結石・乳房の障害・女性生殖器の障害・妊娠の合併症・分娩の合併症・産褥の合併症・リウマチ性多発筋痛・慢性関節リウマチ・流産など

まとめ

女性の場合、疾病によってはデリケートな問題もありますので、入院時の病室は個室にしたいと希望される方が多く、個室(差額ベッド代)の備えについても女性の入院に備える保険の必要性は高いと考えます。

また、入院時の費用以外にも入院中の子どもの世話や家事の費用などその他にかかる費用も多くなりがちです。
加えて、病気・症状によっては、入院や治療期間が長期化することもあります。長期療養の際にも、入院や治療費用を保障されることも押さえておきたいポイントです。

一方、病気ではありませんが、妊娠・出産に関わる入院や手術も対象になりますので、妊娠・出産に備えて加入をすることも大切です。
先述しましたが、妊娠中でも加入できる保険もありますが、選択肢が狭くなる点や、いくつか条件が付保されるケースもあります。例えば、妊娠・出産に関する疾病(帝王切開含む)は、「疾病不担保」という保障対象外になることもあります。

また、第一子出産時に帝王切開で出産し、その後第二子出産に備えて保険加入をする場合にも、同様の条件が付保されるケースがあります。
妊娠・出産前に保障内容の充実した医療保険に加入をしておくことが大変重要になります。
妊娠・出産に関する保険金は、帝王切開手術給付金のみならず、吸引分娩・早期破水・子宮外妊娠・死産なども異常妊娠に含まれますので、入院・手術給付金支払いの対象になります。

また、早期胎盤乖離など出産前に安静にしておく必要があると判断された場合など出産前の入院等も保障されます。

がんなど大きな疾病以外にも、妊娠・出産等身近な出来事の中で医療保険のお世話になる事もありますので、女性にとって医療保険は実用性の高い保険のひとつであると考えます。

保険加入を検討される際には、特に女性特有の病気や症状にも保障範囲を広げた医療保険に加入することで、その後の経済的・精神的な安心感は大きく変わってくるものと思います。

一方、大変多くの医療保険が発売されており、保障内容も様々。どの医療保険に加入したら良いのかなど大いに迷うところかと思います。
そうした際には、ぜひ一度専門のファイナンシャル・プランナーに相談されると良いでしょう。

執筆者

綿引 隆弘(ファイナンシャルプランナー)

1995年大学卒業後、大手住宅販売会社に入社。FP資格を活かすべく2002年外資系金融機関に転職。ライフプラン・相続事業承継・リタイアメントマネジメント等、法人・個人への提案業務に従事。2012年、更なるソリューションを追求するために独立し現在に至る。~Improve your quality of Life~(価値ある人生のお手伝い)を旨として、人生に関わるすべての課題・問題に対し、ファイナンシャル・プランナーとして、また保険マンとして、そしてひとりの人間として、解決方法を見出していく活動をしています。ほけんペディアへの記事掲載については、より多くの方々に保険について詳しく知って頂きたいという気持ちと自分自身が真摯に保険に向き合うことが出来る素敵な時間になっています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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